個人年金保険 虎の巻

個人年金保険の返戻率の計算方法

個人年金保険を選ぶ際のポイントとして絶対に外せないのが、<返戻率>です。

これは『へんれいりつ』と読むのですが、簡単に言いますと、<こちらが払い込んだお金の総額に対して、どれだけのお金を払ってもらえるのかを、パーセントで示したもの>のことです。

つまり、<実際に払い込まなければいけない保険料の総額と、払い込み終了後に実際にもらえる年金の総額とを比較して、何パーセント増えているのかを示したもの>で、返戻率が高ければ高いほど、その個人年金保険はお得な保険だ、ということです。

たとえば、<月2万円/30年払込>という同じ条件で、返戻率が110%の個人年金保険と、120%の個人年金保険があったとしますよね。

この場合、払い込む保険料の総額は、[2万円×12か月×30年=720万円]となります。

それに対して、もらえる年金の総額は、返戻率が110%の場合には[720万円×110%=792万円]、返戻率が120%の場合には[720万円×120%=864万円]となります。

もちろん、年払いなどを活用して保険料を割り引いてもらった場合には、もっと少ない払込額で、それぞれ同じだけの額の年金を払ってもらえることになります。

このように、<返戻率>とは、<数字が高ければ高いほど、より金銭的にお得になる>というものです。個人年金保険を比較する際には絶対に外せないチェックポイントのひとつといえるでしょう。

返戻率の計算方法は?

<返戻率>とは、このように非常に重要なものなのですが、その計算方法は、いたって簡単です。

<返戻率>を計算するために必要なのは、<保険料の月額>と<払い込む年数>、それに<年金受取総額>の3つです。

まずは、[保険料の月額×12か月×払い込む年数]で、<こちらが払い込まなければならない保険料の総額>を出しましょう。

次に、その個人年金保険の<年金受取総額>を、<こちらが払い込まなければならない保険料の総額>で割りましょう。そして、出た数字を%に直せば、その個人年金保険の返戻率が分かります。

当サイトのトップページでは、個人年金保険の返戻率を一覧で比較していますので、時間がない方はそちらを参考にしてください。

返戻率に関する、その他の注意点

返戻率の基本に関しては以上の通りなのですが、<返戻率>に関しては、他にも2点、押さえておきたいポイントがあります。

1,年金の受け取り方によって、返戻率が変わる場合がある

個人年金保険は年金形式で受け取るのが一般的ですが、一括払いの一時金として受け取ることができる場合もあります。これは、一度にまとまったお金が入ってお得なように見えますが、実際には、年金として回数を分けて受け取った場合よりも、もらえる総額自体は減るケースが多いのです。

この場合、年金として回数を分けて受け取った場合よりも返戻率は低くなることになりますので、そういった点も踏まえた上で、受け取り方を選んでいただければと思います。

2.返戻率は、いわゆる利率や利回りとは別物である

どちらもパーセントで表示されているので、たまにごっちゃにされる方もいらっしゃるのですが、返戻率と利率や利回りはまったくちがうものですので、ご注意ください。

利率や利回りは年単位の話で、しかも、保険料の全額に対してかかるわけではありません。
たとえば、お金がどれだけ増えるのかを計算したい時に、年あたりの保険料に予定利率をかけて、それを年数分だけ計算すればいいかというと、そういうことではないのです。
といいますのも、予定利率の対象になるのは、保険料の中の、運用に回すお金だけなのです。ですから、単純に保険料の全額にかけて、「毎年、これだけ増えるんだ」なんて思っていると、大間違いになってしまます。

では、個人年金保険のお得度を比較する際には、<利率や利回りから判断するのと、返戻率で判断するのと、どちらが簡単で分かりやすいのか>、ということですが、これは断然、返戻率です。

利率や利回りですと、基本が年単位な上に、すでにお話ししたような事情があって、<結局いくら増えるのか>というのが、とても分かりにくいのです。

それに対して返戻率は、<最終的にどのくらいお金が増えるのか>ということを示している数字ですから、お得度を判断する上では、非常に分かりやすくて便利です。

個人年金保険の金銭的なお得度を比較される際には、返戻率を中心に見ていくのがおすすめです。

個人年金保険で積立の心得

  1. 1.返戻率の高いものを選ぶ
  2. 2.受け取り方を見極める
  3. 3.変額か固定か?
  4. 4.支払い方法によって、払い込み金額が変わる
  5. 5.会社の健全性をチェックする